こんにちは!迅です!
Amazonはネット通販を入口に、物流、広告、会員サービス、クラウドを広げた会社です。利益の重要な柱が、企業へ計算資源を貸すAWSです。Appleは端末、基本ソフト、半導体、サービスを一体で設計し、利用者を自社の生態系へつなぐ会社です。両社とも人工知能を成長に使いますが、Amazonはデータセンターへ巨額の設備投資を行い、Appleは端末と外部基盤を組み合わせます。同じ売上成長でも、資金の使い方と回収経路が正反対です。
AmazonとAppleが同じ日に決算を出しました。
どちらも過去最高です。ただ、僕がこの2社を並べて面白いと思ったのはそこではありません。AIへの立ち位置が正反対だからです。
Amazonは3カ月で542億ドル(約8.88兆円)の設備を買いました。Appleは9カ月かけて68億ドル(約1.11兆円)です。これだけ差がありながら、両方とも売上は過去最高でした。
抑えておきたいCEOの発言
同じ四半期を語っているのに、Jassyは「AIがいくらの事業になったか」を挙げ、Cookは「全地域で伸びた」を挙げています。何を成果とみなすかが、この2社では違います。ここから数字で確かめていきます。
Apple|大規模な設備投資をせず、端末とサービスで成長
| 指標 | 2025年4〜6月期 | 2026年4〜6月期 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 940億ドル(約15.40兆円) | 1,094億ドル(約17.92兆円) | 強い |
| EPS | 1.57ドル | 2.02ドル | 強い |
| iPhone売上 | 446億ドル(約7.30兆円) | 543億ドル(約8.89兆円) | 強い |
| Services売上 | 274億ドル(約4.49兆円) | 307億ドル(約5.03兆円) | 強い |
「投資していないから強い」と読むのは早いと思っています。いま効いているのはiPhoneと中華圏で、AIはまだ数字に出ていません。開示もされていない。端末が強いうちにAIをどこへ置くか、その答えが見えるのは次の四半期以降です。
Amazon|巨額投資の回収がAWSに表れ始めた
この記事の流れ(全6章・約6分)
| 指標 | 2025年4〜6月期 | 2026年4〜6月期 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,677億ドル(約27.47兆円) | 2,006億ドル(約32.86兆円) | 強い |
| AWS売上 | 309億ドル(約5.06兆円) | 422億ドル(約6.91兆円) | 強い |
| 営業利益 | 192億ドル(約3.14兆円) | 275億ドル(約4.50兆円) | 強い |
| AWS営業利益 | 102億ドル(約1.67兆円) | 166億ドル(約2.72兆円) | 強い |
| 指標 | 2025年4〜6月期 | 2026年4〜6月期 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,677億ドル(約27.47兆円) | 2,006億ドル(約32.86兆円) | 強い |
| AWS売上 | 309億ドル(約5.06兆円) | 422億ドル(約6.91兆円) | 強い |
| 営業利益 | 192億ドル(約3.14兆円) | 275億ドル(約4.50兆円) | 強い |
| AWS営業利益 | 102億ドル(約1.67兆円) | 166億ドル(約2.72兆円) | 強い |
| 四半期の設備購入 | 322億ドル(約5.27兆円) | 542億ドル(約8.88兆円) | 投資拡大 |
数字で確かめる
AmazonはAI設備投資の成果をAWSの売上で示しました。AWSの37%成長は前四半期の28%から加速し、営業利益も63%増えています。一方、直近12カ月の設備購入は1,730億ドル(約28.34兆円)に達し、フリーキャッシュフローは前年の182億ドル(約2.98兆円)の黒字から76億ドル(約1.24兆円)の赤字へ転じました。投資回収は始まっていますが、現金収支まで追いついたとは言えません。
純利益626億ドル(約10.26兆円)とEPS 5.75ドルには主にAnthropicへの投資から生じた税引前534億ドル(約8.75兆円)の評価益が含まれます。事業の実力を見る際は純利益より営業利益とAWSの伸びを優先します。
AWSの37%は本物です。前の四半期が28%だったので、加速もしています。ただ、現金はまだ出ていきっぱなしで、直近12カ月のフリーキャッシュフローは赤字に転じました。回収が始まったのは売上であって、現金ではありません。ここを分けてみるかどうかで、この決算の評価は変わります。
構造で見るとこうなっている
今週の決算は「AIにいくら使ったか」の話ではありませんでした。使ったお金が、どの蛇口から戻ってくるかの話です。7月30日に出た6社(SoFi・Microsoft・Meta・Robinhood・Arm・Vertiv)にAmazonとAppleを足すと、回収の経路が3つに分かれます。
「AI投資は一律に正当化された」という結論にはなりませんでした。AmazonではAWSの加速が投資を支え始めた一方、フリーキャッシュフローは赤字です。Appleでは既存事業が伸びていますが、AI単体の回収額はまだ開示されていません。
次に見ておきたい数字
この四半期から持ち帰るものを3つに絞ります。
次の決算
次は日本時間8月4日早朝のPalantirです。AIソフトウェアが顧客企業の予算をどこまで取り込めているかを確認します。その後は8月6日のIonQで、研究開発段階の量子企業が受注と売上をどう積み上げているかを見ます。
※本記事は情報提供・教育を目的としており、個別銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の数値・計画・提携内容は発表後に変更される可能性があります。投資の判断はご自身の責任でお願いします。
ばいちゃ!
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